活動限界と怠慢の間で

タイトルが重くてすみません。
どうもいいフレーズが思い浮かばなくて…

今日は自分の病気とその療養生活に関するお話です。

現在「うつ病治療中」のと言っている私ですが、
厳密には「治療中」モードから「社会復帰準備中」モードになりました。
嬉しい事ではあるのですが、これが非常に難しいのです。

「社会復帰準備中」になったとは言え、
完全に社会復帰のGOサインがでた訳では無い為、
身体や思考に異変を感じた時は休養しなくては身体がもたないという状況。
そして、やる気や体力が出てきたからと言って、
以前のように「やれるだけやっちゃおう」といって勢いに任せて何かをするのも、
これもまた反動(ダイエットのリバウンド現象に似たもの)が来る為、
ある程度注意しながら生活・行動しなくちゃいけない。

この、「注意しながら生活・行動」っていうのが非常に悩ましい。

有難いことに、リハビリを兼ねて少しずつデザインの仕事を頂く機会があり、
それに取り組んでいるのですが、デザインする事自体にブランクがあったせいか、
なかなか自分の思うように行かない時があったりするんです。

勿論デザインという行為自体、必ずすんなり産まれるものとも限らないので、
治療中じゃなくても産みの苦しみがあるのは珍しいことでは無いですよね。
ただ、私の場合、
その産みの苦しみが以前にも増して長く続くときがあって、
その上、苦しみが肉体的にも感じる位に及ぶこともあったりするという状態。
だからフラフラになりながら画面やスケッチブックに向かう時もあります。

そういう時、主治医・カウンセラー視点だと「即休養」を命じられます。
私自身もその方が身体や脳への負担は減ります。

でも、実際の仕事って、そうもいきませんよね。
いくら「無理しなくていいから」とは言っても、
最低限のスピード感は守らなくちゃいけない訳でして。
休みすぎても「これって怠け?」とか思えてきちゃうし。

社会復帰準備は、患者本人も葛藤の連続でしんどいですが、
実は患者の周囲の人々、それは家族だけじゃなくて仕事関係者や友達も、
取り囲む人達全員の方が大変なのが現実です。
だって、パッと見は元気なのに、ある日突然急変したりするわけですから。
そしてその急変ぶりを目にして困ってる周囲の人を見て、
患者本人も焦ったり落ち込んだりするという、
ある種の負のスパイラルが起きたりもします。

ただ、これはもう仕方ないんですよね。
「社会復帰」が視野に入って、
その上「しんどいからどうにかしないとな」という意識が働いた時点で、
前進はしてる訳だし、しんどくても休んだり対処すれば乗り越えられている。

だから、今の苦しみは避けられないんだなって思っています。
もちろん、苦しみの軽減の努力は常にしていますが。

こんな状態が、活動限界と怠慢の間、ということになるのです。